少子高齢化における労働人口減少で人材不足になるのは仕方がない部分であり、簡単に解決できる問題ではない。ただ、会社によって人材不足になっている場合とそうでない場合がある。
例えば需要が高まっている介護施設でも、ほとんど募集をかけていない施設と常に募集をかけている施設では何らかの違いや原因があるはずだ。
まず、社員に対する待遇が良くない可能性がある。
同じような仕事内容であればなるべく高い給料の方が良いし、休日数も確保されていてプライベートも楽しめた方が良いだろう。そのため、給料が低いにもかかわらず休日出勤ばかりでは、他の会社に転職したいという欲求が出るのも無理はない。
待遇を考えず、社員のやる気や根性などの精神論で片付けている職場では、今働いている社員を含めて幸せになれる確率は低いだろう。
また、近年はコンプライアンス意識が問われる風潮になってきた。
数十年前は、暴言や暴力も当たり前だったが、現在はあり得ないことで大問題になる。暴言や暴力は極端だとしても、上司が部下に対してわざとストレスを感じさせる行動をしたり、いじめまがいの対応をすれば部下はついてこない。理不尽な行動が告発されると会社の評判は更に悪くなり、人材の流出や人材が集まりにくくなる可能性がある。
基本的に会社の体制が良ければ、社員は辞めようと思わないだろう。社員を採用して戦力にしていくにはそれなりに時間がかかるので、入社しては辞めるというサイクルが途絶えない、限り会社が活気を増すことはない。